PS2の将棋ゲームで初心者におすすめの一番弱いソフトを探す・・・最弱王決定戦
PS2の弱い将棋ソフトが欲しい・・・これはブログ向けのネタではなく、実際に弱いソフトが必要だと感じたことから始まります。
長いこと離れていた将棋に少し興味を持ったのは今年の正月、実家に帰省した時に小5の甥っ子が将棋のルールをまだ知らず、高齢の私の父親が甥っ子との対局にちょっと興味を持ったような反応だったことが始まりでした。
それから半年ほど経ち、第2回PS2福袋の記事でも書いたように、将棋盤と駒、PS2の激指スペシャルというソフトを買ったのですが、私は最弱の12級には勝てるものの、1つ上の10級にすると買ったり負けたりと五分の勝負に💦💦
数十年は将棋をやってないであろう高齢の父親や、これから駒の動きを覚えて対局する甥っ子では最弱12級でも全然勝てないのではと危惧し、もっと弱いソフトは無いものかと写真のように買い集めることとなりました😅
(PS2ソフト限定なのは、実家にはPS2しか無いからです💦)
ちなみに、今回は検証してませんが、定跡などは当然知っていて、PS2で最強クラスの将棋ゲームが欲しい方は、「激指 (げきさし)」シリーズか「東大将棋」シリーズのどれかを選んでおけば大丈夫です😅たぶん💦
さて、本題の弱い将棋ゲーム探しへ
コンピュータ将棋の強い弱いは、一般的にはそのゲームの最強設定同士を戦わせて判断するのですが、今回の趣旨はそういうことではありません。
最弱設定にした時に、より弱いソフトが欲しいというのが趣旨です。
検証方法は、ニンテンドー64で発売された最強羽生将棋の最弱設定と、PS2各将棋ソフトの最弱設定とを対局させて判断することにしました。
(本来ならPS2ソフト同士の総当たり戦にした方がわかりやすいのでしょうけど、セッティングなど色々面倒だったので、現在の自宅環境のままですぐに対局できる形にしました💦💦)
さて、こちらがN64の最強羽生将棋。(ソフトのみ購入価格は税込108円、店頭にて)
通常対局ではレベル1〜5と、研究レベルという6段階の強さ設定です。
ただし、通常対局とは別に、将棋のルールを覚える「初心者教室」というモードがあり、この中にある「実戦練習」というのが、レベル1を下回る最弱設定だろうということで、羽生将棋の実戦練習と、PS2各将棋ソフトとの対局になります。
羽生将棋の実戦練習のレベルはかなり低く、序盤で角をタダであげるのが特徴のザコです😅
どちらか指すたびに、「2三玉(にーさんぎょく)」などと棋譜の音声読み上げもあり、弱いのに雰囲気は本格派で初心者受けしそうですが、羽生将棋は詰みの判断がかなり早く、何手も前で(場合によっては10手近く前で)強制終了してしまうのが唯一最大の欠点です😢
カーナビで例えると「目的地周辺です」で終了してしまうため、初心者では詰みが判断できないうちに終わることがあります💦💦
なお、今回対局したPS2ソフトは、いずれも王の逃げ場が完全に無くなるまで対局ができ、初心者でも詰みが明確にわかるソフトばかりなのは良かったです😁
ついでに言えば、コンピュータがすぐに指してくれて、待ち時間ゼロということも条件でしたが、最弱設定に関しては全てのソフトがほぼノータイムで指してくれました。
色々な将棋ゲームのamazonレビューを見ると、遅い(思考時間が長い)というコメントのゲームもちらほら見られますが、たぶんコンピュータのレベルを上げた時のものだと思われるため、PS2将棋ソフトの弱い設定に関しては、CPU思考時間の長さを気にする必要は無さそうです。
PS2ソフトの一番手は「THE テーブルゲーム」です。(購入価格は税込108円、店頭にて)
THE テーブルゲーム の最弱設定「初級」(強さ設定は3段階)との対局。
対局結果 : THE テーブルゲーム の勝利 (45手)
このTHE テーブルゲーム の初級は結構強く、私は3回対局して全敗していたため、最強羽生将棋のレベルを上げて、最強羽生将棋レベル1とも対戦させましたが、
対局結果 : THE テーブルゲーム の勝利 (113手)
となりました。
THE テーブルゲーム の最弱設定が強い事は、初心者には非常に問題ありです。
THE テーブルゲーム は、勝利によってロックされてる設定が解放されていく事は、事前にamazonレビューを読んで把握していたのですが、「駒落ち」や「持ち時間」などが解放要素になっていました。
つまり、最初の段階では平手のみなので、コンピュータを駒落ちで弱くすることもできず、自分の持ち時間も30分の設定から動かせないので、無制限にしてじっくり考えることもできません。
そこそこ強い初級に勝たないことには一切の要素が解放されないため、初心者だと詰んでしまうことも想像されます💦
ハッキリ言って、今回検証したソフトの中では、一番初心者向けではない将棋ゲームです。
将棋のほか、麻雀や囲碁などもセットになったお買い得感のあるソフトで、販売価格も安く初心者こそ買いそうなソフトですが、将棋だけ見た限りでは初心者は絶対買ってはいけません😡💢
棋譜の読み上げ無し。
次のPS2ソフトは「THE 将棋 森田和郎の将棋指南」です。 (購入価格は税込324円、店頭にて)
「練習」(強さ設定は5段階)との対局。
対局結果 : THE 将棋 森田和郎の将棋指南 の勝利 (45手)
しかも、記憶の限りでは、上記のTHE テーブルゲーム と全く同じ棋譜での勝利です。
推測も含みますが、森田将棋の権利は悠紀エンタープライズ(Yuki Enterprise)が所有していて、上記のTHE テーブルゲーム もYuki製作なので、同じ思考ルーチンを使っているのではないかと。
上記のほか、PS2で発売された「森田将棋」と、「Game Select 5 和」もYuki製作で将棋が含まれてます。
メーカーが共通している一方、激指や東大将棋のように最強を求めてなく、新作を出すたびに思考ルーチンを改良しているわけでも無さそう・・・この4タイトルは思考ルーチンを使いまわしてる可能性があります。
もちろん、付加価値や、インターフェースなどの環境に違いはありますが、対局したいだけならどれか1つを買えば良さそう😅
THE 将棋 に、棋譜の読み上げ無し。
詰め将棋(100問)あり。
次のPS2ソフトは「柿木将棋4」です。 (購入価格は送料込590円、amazonマケプレにて)
話が逸れますが、将棋ゲームを安く買いたいならamazonマーケットプレイスが穴場です。
店頭では将棋ゲームはほとんど見かけない上に高額、オークションでも安く手に入る機会は稀です。
今回、将棋ゲーム購入で初めて国内マケプレを利用、違う店舗から3回も買いましたが、品質も悪くなかったです。
一方で、メルカリで買った東大将棋4は傷だらけで涙😢💢
「レベル1」(強さ設定は7段階)との対局。
対局結果 : 柿木将棋4 の勝利 (63手)
棋譜の読み上げあり。
次のPS2ソフトは「ハチワンダイバー」です。 (購入価格は送料込678円、amazonマケプレにて)
漫画原作ということもあり、強さの選択は特殊で、最初に3段階の難易度を選び、その後に対戦キャラを選択します。
対戦キャラは、強さが☆(星マーク)の数で表示されていて、得意戦法も併記されてます。
「イージー」で、キャラは「斬野クル」(☆1つ)との対局。
対局結果 : ハチワンダイバー の敗北 (49手)
圧倒的な弱さだけでなく、対局設定時にイージーガイドをオンにするかどうかの選択も可能で、これをONにすると、毎回二択(「良手」or「悪手」)が表示されて、どちらか選んで指し続けることができます。
それとは別に、私は原作を全く知りませんが、たぶん原作の能力で「ダイブ」というのがあり、このゲームでも(使える回数に制限がありますが)ダイブを発動すると次の最善手がわかるようになるなど、初心者救済要素満載です。
漫画やアニメに馴染みのある若年層で、将棋初心者にはハチワンダイバーがイチオシです😁
甥っ子に遊ばせるには最善のソフトですが、個人的には今回は高齢の父親向けの初心者ソフトを探すのが一番の目的なので、漫画とは人生で無縁と思われる父親、高齢者向けではないですね😢
あと、上に形勢状況を表すバーがあったりするため、盤面や駒の表示が他のゲームより小さく、目の悪い父親、実家の小さなテレビにも不向きです😢😢
ちなみに、駒の文字などは多くの将棋ソフトで設定変更可能なので、駒字を変えることで多少は見やすくできます。
ハチワンダイバーでも、標準の2文字から、下の写真のように駒字を1文字に変更できます。
棋譜の読み上げ無し。
(原作がプロ棋士という設定ではなく、裏稼業っぽい設定なので当然か)
常に途中局面から対局スタートする、ストーリーモードあり。
イロモノではなく、銀星将棋シリーズで知られるシルバースタージャパン製作なので、思考ルーチンはしっかりしていると思います。
ちなみに、DS版ハチワンダイバーも発売されてますが、将棋ゲームのコンピュータ思考時間は、ゲーム機本体の性能に大きく左右されます。
ゲーム内容が同じだとしても、本体の性能としてはDSの方が圧倒的に下(DSはN64と同程度で、PS1よりチョイ上の性能と言われている)なので、CPUレベルを上げた場合には間違いなくPS2版の方が快適に遊べるはずです。
恐らくですが、DS版の方は数倍の思考時間を要すると推測されます。
(今回の検証にPS1ソフトを含めなかったのも、PS1ソフトは思考時間が長いからです。)
次のPS2ソフトは「最強東大将棋4 付・矢倉道場」です。(購入価格は送料込450円、メルカリにて)
「よちよち」(強さ設定は6段階)との対局。
対局結果 : 最強東大将棋4 の勝利 (97手)
タイトルに矢倉道場とある通り、対局だけでなく、定跡の中から矢倉についての勉強もできます。
もっと定跡について勉強したければ、東大将棋シリーズで「定跡道場 完結編」という作品もPS2であります。
安食女流1級との対局もできます。
詰め将棋(48問)あり。
東大将棋シリーズは、PS2では一番多くシリーズ作が発売されてます。(廉価版を除いても8作品発売されてるかな?)
次のPS2ソフトは「超高速将棋」です。(購入価格は激指2とセットで送料込675円、メルカリにて)
「初心者」(強さ設定は5段階)との対局。
対局結果 : 超高速将棋 の勝利 (111手)
他のソフトは最弱設定ならノータイムで指してきましたが、本作だけ微妙に遅かったです。
と言っても、終局までのトータル思考時間は1分14秒なので、一手で5秒かかる事は無く不満はありません。(難易度を上げた時に長考になる可能性はあり)
棋譜の読み上げ無し。
次のPS2ソフトは「激指2」です。(購入価格は超高速将棋とセットで送料込675円、メルカリにて)
「12級」(強さ設定は9段階)との対局。
対局結果 : 激指2 の勝利 (101手)
発売順としては、激指2の方が先で、後に激指スペシャルが発売されていますが、見た目や内容はほとんど同じなので、敢えて2つ買う必要はありません。
値段が同じならスペシャルを買えばいいし、値段が違うならお好みで。(私は2つ買ってしまいましたがw)
思考ルーチンの改良(激指2は3段までに対し、激指スペシャルは4段まで)と、激指スペシャルでは実在プロとの対局があるだけの違いかな?
指導対局というモードでは、対局中に自分が悪手を指すとそれを指摘し、最善手も提示してくれます。(2とスペシャル、共通で楽しめるモードです。)
棋譜の読み上げあり。
次のPS2ソフトは「最強将棋 激指スペシャル」です。(購入価格は送料込700円、メルカリにて)
「12級」(強さ設定は10段階)との対局。
対局結果 : 激指スペシャル の勝利 (167手)
王が相手陣に入る凡戦、長期戦となりました。
ザコ設定の羽生将棋と長期戦ということで、12級は相当弱い初心者向けだとわかりました。
私が最初にこのソフトを買ったのは、難易度設定が他のソフトと違い級段位で表記されているため、自分が何級か知りたかったからでした。(12級から始まり10級、8級・・・・3段、4段まで)
棋譜の読み上げあり。
CPUの級段位を設定しての対局とは別に、「棋士に挑戦」 というモードで実在のプロ棋士との対局もできます。(相手は豊川六段と女流棋士3人)
ついでに、駒の表示を1文字に変更してみました。
2文字の時と比べると雰囲気や見やすさが大きく変わるのがわかると思います😁
4人それぞれの実戦譜を元にした思考ルーチンと、対戦相手の写真も常時表示されて、リアル棋士との対局が楽しめます。(最初は、相手の飛車角2枚落ちからスタート)
次のPS2ソフトは「永世名人5」です。(このソフトだけ昔から持っていて、店頭で新品処分品を300円で買った気がするのですが、昔すぎて記憶が定かではない💦)
「入門レベル」(強さ設定は5段階)との対局。
対局結果 : 永世名人5 の勝利 (195手)
王が相手陣の一番奥まで入る凡戦、長期戦となりました。
ザコ設定の羽生将棋と長期戦ということで、入門レベルは相当弱い初心者向けだとわかりました。
本作は、最後の詰みの対処が他のソフトと違っており、他のソフトは詰みになると自動的に対局終了となるのに対し、本作で負けた場合には自分で「投了」を選択しないと対局が終了しません。
負けを自分で判断するのはリアルとも言えるので好みの問題かもしれませんが、個人的には自動で終了してくれた方が手間が省けてよかったかなと。
棋譜の読み上げあり。
永世名人シリーズは、PS2では4〜7まで、4作品発売されてます。
まとめ
最弱王は、最弱設定の羽生将棋に唯一負けた「ハチワンダイバー」です!
ただし、漫画原作ということもあり、高齢者や本格派雰囲気が好みの方には不向きです。
高齢の初心者向けということでは、最弱羽生に苦戦した激指スペシャルか永世名人5でしょうか。
個人的には永世名人5のインターフェイスや詰み判断などがちょっと微妙と感じたため、激指スペシャルが初心者向けイチオシ!おすすめソフトとします😏💓
ゲーム内容は激指2とほぼ同じなので、激指2(12級)と激指スペシャル(12級)が同じ強さならどちらでもいいのですが、今回は対戦させてないので同レベルかはわかりません😅💦💦💦
最初に激指スペシャルを買って、もっと弱くていい感じのソフトはないかとあれこれ買ったのに、結局は激指スペシャルかよ!とちょっと残念に思った結果でした😅
むやみに将棋ソフトを買っただけでは私の棋力が上がらないので、PSPの「最強 東大将棋 デラックス」というソフトも買いました。 (購入価格は送料込730円、amazonマケプレにて)
このソフトは、PSPの「最強 東大将棋ポータブル」「一生遊べる 東大将棋 詰将棋道場」と、PS2の「最強 東大将棋 定跡道場」の、計3タイトルを1本にまとめバージョンアップさせたものだそうです。
PSPで将棋というのが微妙だったので、当初はPS2版の定跡道場を買うつもりでしたが、安いのが見つからず1500円くらいかかるため、半額で買えて大ボリュームのこちらにしました。
学べる定跡満載、詰め将棋も5100問あるとのことで、これでガッツリ勉強すれば強くなれるかな?
SIMPLE2000シリーズ Vol.1 THE テーブルゲーム
- 出版社/メーカー: D3PUBLISHER
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SIMPLE2000本格思考シリーズ Vol.1 THE 将棋 ~森田和郎の将棋指南~
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