実写動画のあるゲーム・・・セガサターン編
第3回はセガサターン編です。(全5回)
実写動画のゲームが 一番多く発売されたのがセガサターンということで、この記事を書くまで動画再生に強みのあるハードだと思っていたのですが、調べてみると本体発売当初はPS1より動画再生能力(実写だけでなく、アニメやCGムービーも含む)が劣っていたようで、苦労や紆余曲折があったようです💦
当時は3Dのプレステ、2Dのサターンと言われていたので、てっきりアニメや実写は得意分野なのかと勘違いしていました😅
動画をデータとして扱う場合、基本的にデータの圧縮が必要となるのですが、PS1編ではその形式は基本的にMotion JPEG (モーション ジェイペグ)とだけ書きました。
一方、当初は再生能力が劣っていたサターンでは、主要な圧縮形式だけでもシネパックから、トゥルーモーションやMPEG 1(エムペグ ワン)と変遷し、高品質なMPEGを再生するためのムービーカードといった周辺機器も発売されましたね。
後にDVDでの主要コーデックとなるMPEGでの映像は、もちろんPS1での動画再生より優秀でキレイ(実際に見たことないけど😅)なのですが、2万円近い周辺機器に対応させたところで多くの人の目にとまることはなく、後の祭り感は否めません💦💦
ざっくり言うと、96年くらいまでの前期のシネパックだとPS1より劣り、改良された後期のシネパックでPS1に追いつき、トゥルーモーションやMPEGでPS1越えを果たしたという感じでいいのかな?
サターンの各ソフトに関しては、わかる範囲で圧縮形式も書いておきます。(ケース裏面に使用許諾で「Cinepak for SEGA」などと書いてあることが多いので、圧縮形式はある程度わかります。)
↓ 動画ゲーとして取り上げる基準は、第1回のPS1編の冒頭をご覧ください。
実写動画のあるゲーム・・・PS1編 - PS3で3D立体視ゲームを遊ぼう
どの作品の映像も、オープニングなど含めて10分程度のプレイ動画を、スマホで直撮りしてYouTubeにアップしてます。
動画満喫度は5点満点で、5点(最高点)〜1点(最低点)
動画が多いと高得点、少ないと低得点になります。
ワンチャイコネクション
動画満喫度 2点
セガサターン本体と同時に発売されたローンチソフトだったため、出荷本数は結構多かったと思われるのですが、幸か不幸か、それによって実写=B級作品というイメージが定着した元凶だと思われます😭
布川敏和、杉本彩って、知名度はあれど当時全く旬ではなかったタレントを起用した実写作品では、多くのユーザーを引きつけることはそもそも無理がありました💦
あと、ブロックノイズが目立つなど、動画の質がかなり低い!!!
同時期(1994年末)に発売されたPS1のツインゴッデスと比較すると一目瞭然なのですが、動画の質にかなり差があります。
(私のアップした動画はスマホ直撮り低品質なので、その差がハッキリわからないかもしれませんが、実際に見ると相当な差です😭😭)
冒頭で書いた、発売当初のPS1とサターンの動画再生能力の差は、この2作の比較で明白ですね。
動画圧縮形式 : 不明
ディスク2枚組、セガ・エンタープライゼス、1994年作品
ムーンクレイドル
Moon Cradle (ムーンクレイドル) SS 実写動画
動画満喫度 4点
実写映像はウインドウの小さめの画面ですが、動画シーンは結構多いのがGood👍
また、一部の二択選択肢でそれぞれに動画があり、1回のプレイではどちらか一方しか見れないので、動画を全て見たいなら周回プレイが必須となるのは、私は良いと思います。(それだけ多く動画を収録している証でもありますね)
この手の推理モノはコマンドを選ぶだけの形式が多い中、本作は2Dマップでちびキャラを動かすという仕様なのも、個人的には好きです😄
先に発売された3DOからの移植作品です。
サターンでの実写ミステリー系作品は、他にも香川照之らの「RAMPO」がありますが、RAMPOは実写以上に3DのCGがかなり目立つ作品なので今回は取り上げませんでした。
出演者 : 鶴見辰吾、田中広子、中島美智代、山口リエ、坂木優子、上原さくら、池田貴族など
動画圧縮形式 : シネパック or MPEG
ディスク3枚組、パック・イン・ソフト、1997年作品
↑ 上はムーンクレイドル、下は湾岸デッドヒートの、説明書内でのシネパック・MPEG両対応を謳っている部分です。
ムービーカードにフォトCD機能を組み合わせたツインオペレーターをプッシュしていますね💦
定価21000円という周辺機器を、高品位映像が見たいからと当時リアルタイムに購入した人が一体何人いたのでしょうか?
湾岸デッドヒート+リアルアレンジ
動画満喫度 2点
映像はクリアご褒美のグラビア系で、ご褒美映像の作品はあまり取り上げない方向でしたが、気軽に始められるレースということと、登場するグラビアアイドルがそこそこの知名度の方ということで、やってみました😅
最初に選択する女の子によっては3位通過でも次のラウンドに行けるのですが、メインと言っていい松田千奈は1位通過でないとダメっぽいので、5回くらい撮り直した結果、松田千奈での最初のラウンドをクリアする動画が撮れました💦
動画では松田千奈だけですが、他の皆さんも多少は名の知られた方々だったように記憶しています。
井上麻美は、PCエンジンでは自身の名を冠した「井上麻美 この星にたったひとりのキミ」という作品が発売されるなど、ゲームユーザーには一定の知名度がありましたが、結局ブレイクせず。
出演者 : 松田千奈、川崎愛、木内あきら、中森友香、井上麻美
動画圧縮形式 : シネパック or MPEG
ディスク2枚組(2枚目は特典ディスク)、パック・イン・ビデオ、1996年作品
バーチャフォトスタジオ
動画満喫度 4点
今回取り上げた中では唯一の18歳以下禁止、乳首ポロリのオトナのゲームです😅
サターンには「X指定」という名称でおなじみの18禁レーティングがあるのですが、本作はX指定という表記は無いので、X指定表記が登場前の作品になるのでしょうか?
写真を撮るという作品は、前回のPSP編でほしのあきの作品を取り上げましたが、あちらがほぼリズムゲーだったのに対し、本作ではリアルに良いタイミングでシャッターを切らなくてはなりません。
ベストショットの場合は先生マーク(おっさんのアイコン)が出て画面下のバーがグンと伸び、逆にバッドタイミングだと"ブブー"とブザーが鳴ります。
基本的に先生マークを出さないとクリアはできないので、何回か同じシーンをプレイして、例えば「今回の撮影は終盤に先生マークの出るシーンがいくつかあるぞ」というふうにマークの出る場所を把握し、そこで集中的にシャッターを切りバーをMAXまで伸ばせばクリアできます。
出演者 : 浅川優保、杉浦あゆみ、中井淳子
動画圧縮形式 : シネパック
ディスク1枚、アクレイムジャパン、1996年作品
天城紫苑 (あまぎしえん)
実写動画ゲー 天城紫苑(あまぎしえん) SS B級お色気 金田一二三
動画満喫度3点
動画の量としては2.5点が妥当ですが、苦笑い必死のB級エロがいい味出してるので、おまけで3点にしました。
女性出演者の人選がいいですね、個性あるAV女優陣と、有吉反省会にも出演した最古参アイドルの森下純菜(出演当時は新人アイドルですがw)
動画圧縮形式 : シネパック
ディスク1枚、CLIP HOUSE、1997年作品
SANKYO FEVER 実機シミュレーションS
CRフィーバービーチ (SANKYO FEVER 実機シミュレーションS) SS 実写動画
動画満喫度 1点
基本的に取り上げない予定のパチンコ作品を敢えて取り上げたのは、収録されているCRフィーバービーチという台が元々エロ系で、それを18禁系ではなく一般ゲームとして発売したため、大当たりの画面などが半分隠された状態になってるという情報を見たからでした。(規制された大当たりのムービーも、アップした映像に途中まで収録。2019年のソニー規制よりヒドい💦💦)
元のパチンコ台の映像もYouTubeで見たのですが、そもそもの映像が変更されているので、隠す必要がないのでは?という感じですけどね😅
2000年頃になるとパチンコ業界は乳首解禁、エロ過激化が進んだものの、数年後にはガッツリ規制されてしまったらしく、脱衣麻雀やサターンのX指定の流れが数年遅れてやってきたように感じました😭😭
私はエロパチンコが存在したことも知らなかったのですが、当時一度見て見たかったかも😅
規制の代わりに、実写映像と、オリジナル台の実写版フィーバービーチが収録されており、本来は自力で色々やらなくてはいけないのですが、裏技で一発解除コマンドがあったことも今回取り上げることにした理由の一つで、アップした映像でも裏技コマンド使ってます。
(CRフィーバービーチのSTART時にゲーム画面が表示されるまでAボタン押しっぱなしで実写版フィーバービーチが出現。さらに実写版フィーバービーチを選択時に、Rボタンをゲーム画面表示されるまで押しっぱなしにしておくと、リーチ即あたりフラグとエンディング鑑賞フラグが成立。)
動画圧縮形式 : シネパック
ディスク1枚、ティー・イー・エヌ研究所、1997年作品
新・忍伝
動画満喫度 3点
横スクロールアクションとして定評のある忍シリーズで、唯一の実写作品です。
実写になった事でイロモノとして見られがちですが、主人公のアクションは多彩でゲームの出来も良く、名作と言われるメガドライブのスーパー忍シリーズと肩を並べるくらいの作品ですよ!
動画圧縮形式 : 不明
ディスク1枚、セガ・エンタープライゼス、1995年作品
特撮機動隊ジェイスワット
動画満喫度 3点
実写部分はB級作品として結構良くできていると思うのですが、ゲーム部分とのグラフィックの質の差が凄い、というかヒドい💦💦
この時代はCGムービーとリアルタイムポリゴンの落差がネタとして言われることがありますが、この実写とゲーム画面の落差には敵わないでしょう😭
一応FPSということになるのでしょうが、敵の真正面でドンパチする感じですね😅
最も、本格的なFPSが苦手な私としては、このドンパチ感はそんなに嫌いじゃないです👍
動画圧縮形式 : シネパック
ディスク1枚、バンプレスト、1996年作品
ストリートファイター リアルバトル・オン・フィルム
ストリートファイター リアルバトル・オン・フィルム SS 実写動画 Jean-Claude Van Damme
動画満喫度 2点
この手の実写化作品は、日本でウケることは絶対無いのですが💦今になってみれば美味しいネタ作品ですね👍
アーケード版のゲーム内容は結構ひどかったらしいのですが、家庭用の本作はスパⅡXをベースにした作品に作り直されたそうで、ゲームとしては結構まともで、しかも笑いもあるという、隠れた良作となっています。
ガイルやキャミィ、ザンギエフなどはイイ感じですが、春麗やブランカは原作の面影がほとんど無い苦笑MAXキャラとなってます😅😅
アメリカのスト2の常識ですが、四天王の名前が国内版とは入れ替えになっているため、ラスボスはベガではなくバイソン将軍です💦
サターン版のほか、PS1でも発売されてます。
出演者 : ジャン・クロード・ヴァン・ダム 、 ラウル・ジュリア 、 カイリー・ミノーグなど
動画圧縮形式 : 不明
ディスク1枚、カプコン、1995年作品
デススロットル 隔絶都市からの脱出
デススロットル 隔絶都市からの脱出 SS 実写動画 クレイジータクシー風
動画満喫度 1点
ゲームとしてはクレイジータクシーのように客を乗せて目的地に行き運賃をもらうのが基本なのですが、ザックリ言って難易度が高いためとっつきにくいというかハードルが高いです。
轢き殺しなどもありのレースゲーは、同系統のカーマゲドンなども割と好きですが、本作は道に地雷があったりしてそもそも快適に走れません。
道は袋小路もあって迷いやすいし、そもそも上下キーでアクセルとブレーキという操作や、車のエンジン音なども無いため、ドライビングゲームとしての爽快感がとにかく薄い💦💦
ゲームに慣れて色々武器も買えるくらい上達すれば楽しくなるのはわかりますが、1時間くらいやっただけでは、画面表示されてる各種情報の意味を理解するのと、運賃を貰う→車の修理で生き残るのが精一杯で、楽しむというより疲れました😅
動画も多くないし、このソフトは売り払おうと思います💦
動画圧縮形式 : 不明
ディスク1枚、メディアクエスト、1994年作品
おまかせ!退魔業(セイバーズ)
動画満喫度 3点
魔法少女ちゅうかなぱいぱい、美少女仮面ポワトリンなど、懐かしのフジテレビ系美少女特撮シリーズを意識した世界観がイイですね✌️
実写動画のノリはすごい好きですが、ゲームは街中の2Dマップを移動するシーンが多いのがちょっとなあ、という感じです。
でも、動画見たさに頑張れる内容でオススメ👍
飯田未(14才)、広橋佳以(16才)、千葉紗子(18才)、3人揃ってFEEL(フィール)って事でいいのでしょうか😅
予想外のローティーンの方も含まれてましたが、彼女たちはその後どのような人生を歩んだのか少し気になりますね💦
出演者 : 飯田未(いいだひでみ)、広橋佳以(ひろはしかい)、千葉紗子(ちばさえこ)
動画圧縮形式 : シネパック
ディスク1枚、セガ・エンタープライゼス、1996年作品
ハートビートスクランブル
動画満喫度 2点
パッケージがアニメ絵なので実写モノと気づきにくいですが、オーディションによるキャスティングでつくられた実写作品です。
ゲームシステムとしては「同級生」に似た感じで、高校3年間の学生生活、街のマップをふらついて誰かと出会うとちょっとしたイベントがあります。
問題なのは、土・日それぞれ1箇所だけしか行けないことと、誰かと出会う確率がかなり低いことです。
「平日経過→土日何も無し→平日経過→土日何も無し」のループも普通にあるのが退屈なので、最初の3ヶ月くらいだけを2回くらい調査プレイして、イベントがあった場所と月日を全てメモしておいてから、3年間の本格プレイを開始した方がいいかも?
↑ ソフト発売月だけ、記念キャンペーンとしてメッセージが聞ける電話サービスをやっていたようですが、テレクラ風の微妙にいかがわしい感じのデザインは意図的ですよね?
動画圧縮形式 : シネパック
ディスク1枚、日本メディアプログラミング、イマジニア、1996年作品
サウンドノベル 街
動画満喫度 2点
最後は名作「街」 に締めてもらいましょう。
これ以外の上記作品はここ数ヶ月で買ったモノですが、街だけは当時リアルタイムで購入して、現在までずっと所有していた品です。😁
プレイ中の画面はほとんど静止画で、動画は非常に少なく、オープニングも静止画と動画の組み合わせのような感じですが、今回取り上げた中で唯一のトゥルーモーション採用の作品ということで、映像のクオリティは高いです👍
アップした動画でも少しわかるかと思いますが、1人のストーリーだけを進めようと思っても、特に選択肢も無いままバッドエンドになってしまいます。
他の人のストーリーでの行動を変更することによって、バッドエンドになってしまった人のストーリーも先に進めるようになり、これが最大で8人の複雑に絡んだ行動を、絡まった糸を解くように行動を選択することで、1つの事件を解決に導くという展開になります。
後の移植版には、「街 〜運命の交差点〜」という副題がついているのですが、サターン版は特に副題が無いことに、今回取り上げて気付きました😅
↑ 「街2」の構想もあったようですが、実現しなかったのはファンとしては残念でした。
本作が、既に負け組ハードが確定した頃のサターンで発売されたことや、実写が受け入れられないユーザーも多く、以前のかまいたちほど売れずに苦戦したことから、続編の立ち消えは仕方なかったでしょうね。
動画圧縮形式 : トゥルーモーション
ディスク2枚組、チュンソフト、1998年作品
サターンには、これら以外にも実写作品が色々あります。
ゲームと呼べるか微妙な作品まで含めれば、特にグラビア系などお色気方面に多くの作品があります。
追加購入作品は、動画を撮りしだい、こちらのブログの方も随時更新中です。
さて、当初は全4回の予定でしたが、Switchなど当初は取り上げる予定のなかった作品が増えたため、全5回に変更しました。
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