ゲームの移植とマルチプラットフォーム展開の違いについて考えてみる・・・レトロゲームの境界線
昔は、アーケードからのゲームの移植度&そこからのゲーム機の性能の優劣が、よく話題になったものでした。
いつからか完全移植も当たり前になり、移植の際の優劣が話題になることも減ってきたわけですが、ふと思ったのが、複数のゲーム機に同じタイトルを(場合によっては同時に多機種)発売する「マルチプラットフォーム展開」はいつ頃から本格的に始まったのかな?と。
マルチプラットフォーム化によって移植の差異がほとんど無くなっていったのは間違いなく、「移植=そっくりさん」「マルチプラットフォーム=クローン」という見方をすれば、両者は似て非なるものであると言えるかと。
まあ、そんなに小難しい話をするつもりはなく、懐かしいレトロゲー動画の紹介メインで、いきたいと思います👍
90年代前半までは、アーケードゲーム機は超高性能で、家庭用とは雲泥の差があり、お金をつぎ込んだ夢のゲーセンのゲームが移植された際には、完全移植は当然無理の前提で、どのくらい近いものが遊べるかに期待し、夢破れることも多々ありました💔😭
このブログの実写動画ゲームで一応YouTuberデビューし、次のネタとしてレトロゲーの移植比較動画を続々アップ中!(比較動画だけで40本超えましたが、相変わらずスマホ直撮りの残念画質💦)
2020年3月現在の人気動画を4位から紹介しますね。
4位 : ダライアス
3画面ワイドから1画面という時点で無茶移植かと思いきや、PCエンジン版は出来が良く好評でしたね✌️
写真ではスーパーCD-ROM版が写ってますが、動画ではバーチャルコンソール版を使いました。
(理由は動画内のコメントに書いてます)
当時は実現しなかったメガドライブ版も、MDミニで良好な移植を見せました。
3位 : アフターバーナーⅡ
当時、一番ハード性能差が大きく移植困難だったのが、擬似3D、つまりドット絵を3D風に見せるゲームですね。
擬似3Dは、まずプレイ感覚を再現できてれば一応合格点、そこから見た目をどのくらい近づけるかというわけですが、動画で取り上げたメガドライブ版とPCエンジン版は、個人差あるかもですが合格ラインはクリアしていますね✌️
スーパー32X、メガドライバー以外には何ソレ的な機種ではありますがw、移植という点で改めて振り返ると、完全移植が夢のまた夢だった体感ゲームを、世界一早く完全移植してくれた機種なんじゃないかな😏
2位 : スーパーリアル麻雀PⅣ
PCエンジンまでの世代では、アニメーションもかなりの重荷ですが、男性諸君にとって最大の障壁は18禁!!
家庭用ゲーム機で女性の裸はありえない90年台前半でした😫
(非公認でエロやってたメーカーもありましたけどねw)
セガサターン世代になりアニメは完全再現、家庭用ゲーム機の歴史でほんの2年くらいだけ18禁が解禁された時期に本作を発売できたのは、ゲーム史に残る出来事といっても過言ではないかと。
来月にSwitchでスーパーリアル麻雀が復刻発売されることもあり、多くの方に動画を見ていただけてるようですが、当然ながら乳首だけは移植されてないわけですし😫😫
もちろん、動画でも乳首解禁はありませんよw
1位 : アウトラン
擬似3D移植のハードルの高さはアフターバーナーでも書いたとおりですが、本作は楽曲の評価が非常に高く、音の再現度も非常に注視されている作品です。
PCエンジン版と比べてメガドライブ版は全体的に出来が良く、メガドライバーは本作で優越感に浸っていたのでした・・・
セガサターンでは、完全移植しても本体パワーに余裕があったこともあり、60fpsモードを加えて、まさかのアーケード越えの移植が実現しました😄
セガ体感ゲームシリーズは個人的にも大好きですし、頑張って移植した作品もいろいろあるので、動画で取り上げた以外にもいくつか持ってます✌️
動画で見せられないのが残念ですが、3DSで実現した「擬似3D×3D立体視」の完全移植って最強の組み合わせなんじゃないかなと。
マークⅢのアフターバーナーはあんまり思い入れは無く、ハードオフでジャンク100円で拾えた記念で値札シールを残してるのが一番の思い出w
さて、移植とマルチプラットフォームの違いに話を戻すと、マルチプラットフォームの前提となるのは、完全移植できる性能の本体が複数あるという点だと思います。
サターンとPS1の存在が、家庭用ゲーム機同士の「横の」マルチプラットフォーム化の兆しと言えるかと思いますが、そうは言っても格闘ゲームではメモリが足りずに、サターンは周辺機器として拡張RAMカートリッジを発売することで、サターンはアーケード移植に強いことをアピールしていた時代ですから、この世代でマルチプラットフォームが実現していたとは言えないですね。
ニンテンドー64はROMカセットメディアということで、サターンやPS1とはそもそもベクトルが違ってましたし。
当然ながら、サターンやPS1より前の時代にはマルチプラットフォームなんて構想は1ミリも無く、それぞれの機種にゼロからの移植となるわけです。
そんな状況ですから、下の写真で写しているプリンスオブペルシャ(原作はパソコン版)などは、3機種で移植・発売メーカーがそれぞれ異なります。
(メガCD:ビクター、PCエンジン:リバーヒルソフト、スーファミ:メサイヤ)
各社がそれぞれ移植することも珍しくない時代でしたね。
家庭用ゲーム機同士の(横の)マルチプラットフォーム展開はもう少し先の話ですが、別の側面ではこの頃から本格的なマルチプラットフォーム化は始まっていました。
アーケードと家庭用、1対1での「縦の」マルチプラットフォーム展開で、その代表格がMVSとネオジオですね。
移植というか、ゲーセンと家で全く同じモノが遊べるというのが売りでした。
この構想は、PS1とナムコのシステム〇〇(鉄拳など)、サターンとST-Vと言ったあたりが有名で、アーケードと家庭用で同等の環境を構築し、ごく一部作品だけですがゲーセンと同じモノが遊べるようになっていきました。
縦だけでなく、横方向も含めたマルチプラットフォーム展開が実現するのは、PS2、XBOX、ゲームキューブ世代になってからではないでしょうか?
どの機種でも完全移植が当たり前の時代の到来ですね✌️
どこまでをレトロゲームと呼ぶかというのは基準にするモノ次第ではありますが、個人的には移植の差異を楽しめる時代をレトロゲームと呼びたいです。
そうなるとPS1やサターン世代まで、西暦で言えばわかりやすく20世紀がレトロゲームの時代と言っていいかと。
マルチプラットフォーム展開は、投資回収や効率の面で複数機種で発売しているだけなので、良作とは限りません。
一方で、90年代までの移植というのは、オリジナルが好評価だったことを受けて移植されることが多く、それも1回だけでなく複数回移植される作品となれば、(移植の仕上がりが失敗することはありますが)オリジナルは必然的に良作ぞろいなのは間違いないでしょう😏
・・・と言いたいところですが、どんな世界にも例外はありまして、動画であげたラスタンサーガⅡなどは、クソゲーなのに何度も移植されたのが謎です😫
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